〒605-0981 京都府 京都市 東山区 本町15丁目797
駐車場:近くに東福寺の無料駐車場がある。
明暗寺は東福寺(とうふくじ)の塔頭寺院であり、普化宗(ふけしゅう)の総本山です。普化宗は虚無宗(こむしゅう)とも呼ばれ、尺八を吹くことによって悟りを得る虚無吹断(こむすいだん)の教えを説いています。
普化宗の宗祖は、唐の時代に生きた普化(ふけ)と呼ばれる禅僧です。馬祖道一の孫弟子と言われていますが、本名や僧侶としての名は分かっていません。鎌倉時代に心地覚心(しんちかくしん)禅師によって、その教えが日本に伝えられました。
明暗寺の創建は1335年、開山は虚無吹断を説いた虚竹了円(きょちく りょうえん)禅師です。弟子の天外明普(てんがい めいふ)が明暗寺を建立し、教えを広める基盤を作ったとされています。

1871年に明暗寺と善慧院(ぜんねいん)が合寺され、普化尺八・明暗流の尺八根本道場になりました。その後、明治政府の神仏分離令によって廃宗・廃寺となりましたが、現在は再興されています。

普化宗の僧侶は虚無僧(こむそう)と呼ばれ、天蓋(てんがい)と呼ばれる深編笠を被り、尺八を吹きながら托鉢(たくはつ)をしました。これは時代劇でお馴染みのスタイルですね。
現在の明暗寺で伝承されている尺八の流儀は対山派(たいざんは)と呼ばれていますが、神仏分離令以前の源流は明暗真法流や竹保流尺八が守ってきました。その楽曲の中には、一休宗純禅師の御作もあります。

東福寺(とうふくじ)
〒605-0981 京都府 京都市 東山区 本町 15丁目778駐車場:無料東福寺は臨済宗・東福寺派の大本山であり、京都五山・第四位の禅寺に数えられる紅葉の名所です。広大な寺領と伽藍(寺院の建物の総称)を誇るため、口の悪い京童(きょうわらべ...
