高尾山(Takao san)雪中6号往路
2018年1月22日、関東地方に大雪が降りました。都心から電車一本で来られる高尾山(Takao san)は、雪中登山のトレーニングをするには絶好の場所です。写真の男性が見ているのは、最難関の稲荷山コース(Inari yama course)の入り口です。
各コースの案内図(Information map)です。紫色の点線で表示されている6号路の雪道を歩いて行きます。
稲荷山コース(Inari yama course)の入り口です。高尾山(Takao san)の最難関コースなので、雪中登山の経験が少ない人はやめておきましょう。
右側にケーブルカーの線路を望み、左側には川が流れる道を歩きます。最初に来た時は、まさかこの道が6号路に続いているとは思いもしませんでした。道の途中に普通の民家があるので、当時は「本当に先に進んで良いものか」と悩んだものです。
途中に仏像群があります。赤い前垂れをつけているので全て地蔵かと思いましたが、よく見ると七福神も含まれていました。左下には四弘請願文(Shigu seigan bun)の碑があります。
石碑には「衆生無辺誓願度 煩悩無尽誓願断 法門無量誓願学 仏道無常誓願成」と書いてあります。
更に先に進むと、病院が見えて来ます。その手前に6号路の入り口があります。
6号路入り口は「高尾山 琵琶瀧 水行道場」への入り口でもあります。まだ雪が積もったばかりで踏みしめられておらず、アイスバーン化していないので、登山靴だけでも進めます。
少し進んだ所に御堂があります。少々変わった様式の御堂ですが、紙垂と注連縄が張ってある所に神仏習合の趣を感じます。
先に進むと橋が見えて来ました。対岸にあるのは岩屋大師(Iwaya daishi)です。
右側の洞窟に弘法大師・空海(Ko bo daishi・Kukai)が、左側には地蔵菩薩が祀られています。左側の鈴ですが、こういう様式のものは初めて見ました。
岩窟の中で祀られているから、岩屋大師(Iwaya daishi)と呼ばれているのだろうと思います。
岩屋大師(Iwaya daishi)から少し歩いた所に分岐点があり、そこを右に行った所に不動堂(Fudo do)があります。
不動堂(Fudo do)を近くから。右奥にも祠が見えます。
不動堂(Fudo do)の左側に水行道場(Sui gyo dojo)があり、奥に琵琶瀧(Biwa daki)があります。
不動堂(Fudo do)の右に、1号路・表参道への道があります。滝行者の為の道でしょうか?
不動堂(Fudo do)の先に硯岩(Suzuri iwa)があります。高尾山(Takao san)は遙か昔は海底にあり、海底に溜まった泥や砂が自然の力で圧縮されて粘板岩となり、その海底が隆起して山になりました。黒色の粘板岩は非常に硬く、磨くとツルツルになる為、碁石や硯などに加工されてきました。
硯石から少し歩いた所に、大山橋(Oyama hashi)があります。ここから高尾山山頂までは1.3km、高尾山口駅は2.5kmです。
大山橋(Oyama hashi)の先あたりから沢沿いを歩く事が増え、日の光が届く場所も増えてきます。
6号路は渓谷の道なので、いくつもの橋を渡る事になります。
橋と沢が雪に埋もれて見えませんが、ここは分岐点になっていて、6号路は直進、左折して橋を渡ると稲荷山コース(Inari yama course)に合流します。もちろん、直進あるのみです。
雪で道と沢が見えません。これは流石に恐いですね・・・。
雪と沢の水で、路面はグチャグチャです。でも楽しい!
稲荷山コース(Inari yama course)の分岐点から五分くらい歩くと、沢登りは終了です。看板の先から整備された登山道になっています。
山頂までもう少しなのですが、この坂が私の心肺機能と、足の筋肉にとどめを刺してくれました。
6号路、終了。左折して坂を登れば、山頂です。直進するとケーブルカー駅や一号路・表参道の方に行ってしまうので、注意してください。
山頂に到着。1時間ちょいの強行軍でした。
山頂から東京都内を望みます。素晴らしい眺めでした。
山頂のこちら側からは富士山が見えるのですが、残念ながらこの日はダメでした。