〒431-2224 静岡県 浜松市 浜名区 引佐町 奥山 1577-1
駐車場:無料駐車場がある。
方広寺は、臨済宗・方広寺派の大本山です。別名は、奥山半僧坊(おくやまはんそうぼう)。開基は地元の有力者、奥山六郎次郎朝藤(おくやま ろくろうじろう ともふじ)です。
新東名高速道路・浜松いなさICから、一般道を約7km走ったところに、無料の奥山駐車場があります。奥浜名湖周辺は古くから東西を結ぶ街道が通り、人や物資が行き交う地域でしたが、今は自然豊かなハイキングコースが知られています。
奥山駐車場から少し離れた所に、方広寺ポケットパークがあり、その近くに門前町の入り口があります。
門前町の入り口です。明治時代に半僧坊信仰が広まって、全国各地から参拝者が訪れていました。そして参拝者向けの旅館や土産物店が立ち並び、とても賑わっていたそうです。
総門(そうもん)です。その前にある老舗「乃木そば神谷」は創業1883年。陸軍大将・乃木希典(のぎ まれすけ)が方広寺に参拝した際、この店で蕎麦を食べたそうです。
総門の奥に参拝者用駐車場があります。
山門です。禅宗の様式で、空・無相・無作(くう・むそう・むさ)を象徴する三解脱門(さん げだつ もん)になっています。方広寺の場合は、立地的に小ぶりなのだそうです。
参道の途中に、奥山三社(おくやま さんしゃ)の一つに数えられる、椎河大龍王(しいが だい りゅうおう)の社があります。
椎河大龍王は、方広寺を開山した無文元選(むもん げんせん)禅師は、中国での修行を終えて帰国し、行脚の途中で川を渡ろうとした際、増水した濁流に難儀しました。そこへ龍神が現れ、自らの身を橋として禅師を渡したと言い伝えられています。
椎河大龍王社から坂を上り、三重塔を目指します。途中で境内を一望できるスポットを見つけました。右から鐘楼(しょうろう)、大本堂(だいほんどう)、観音堂(かんのんどう)赤い亀背橋(きはいきょう)開山堂(かいざんどう)が見えます。
この三重塔は、大正時代の実業家・山口玄洞(やまぐち げんどう)氏の寄付により、建立されたものです。
大本堂を正面から。御本尊は重文の釈迦三尊像(しゃかさんぞんぞう)です。南北朝時代の観応3年(1352年)の作と言われています。
大本堂の近く、開山堂の向かいに、奥山三社のひとつに数えられる七尊菩薩堂(しちそんぼさつどう)があります。祀られているのは、富士浅間大菩薩、春日大明神、伊勢大神宮、稲荷大明神、八幡大菩薩、梅宮大明神、北野天満大自在天神です。
七尊菩薩堂の近くに、奥山三社のひとつ、半僧坊真殿(はんそうぼう しんでん)があります。
半僧坊大権現は、無文禅師が帰国のおりに海難を鎮め、のちに弟子となって修行に励んだ天狗と言い伝えられています。禅師から「半ば僧に似たる所あり」と言われたことから、半僧坊と名乗るようになったとか。
半僧坊真殿の向かって右側に、奥の院への道があります。10~20分ほどの軽い登山になります。
奥山半僧坊大権現は、明治23年に鎌倉の建長寺にも勧請されています。鎌倉五山第一位の大寺院が鎮守として迎えたことからも、その信仰の広がりがうかがえます。

