〒321-1401 栃木県 日光市 上鉢石町 1091
駐車場:日光山内に駐車場がある。
史跡探勝路は、日光の自然を楽しみながら歴史を学べる散策コースです。あり、その起点は大谷川(だいやがわ)にかかる神橋・山菅蛇橋(やますげ の じゃ ばし)です。
探勝路の起点は、大谷川(だいやがわ)にかかる神橋・山菅蛇橋(やますげ の じゃ ばし)です。蛇橋とは変わった名前ですが、その名の由来は日光御開山の勝道上人(しょうどう しょうにん)にあります。
神橋の対岸には、水と仏法の守護神である深沙大将(じんじゃ だいしょう)を祀る深沙堂(じんじゃ どう)があります。勝道上人が弟子と共に日光山を目指していた時に、大谷川の激流に行く手を阻まれました。その時に深沙大将が現れて、二匹の蛇を召喚して橋にしたと言い伝えられています。
勝道上人(しょうどうしょうにん)は下野国の出身であり、その土着神である磐裂神・根裂神(いわさくかみ・ねさくかみ)は、日光山登頂を助けた神霊の一柱とされています。
深沙堂から少し離れた所に、日光の原点と言われる本宮神社(ほんぐうじんじゃ)があります。
拝殿です。御祭神は大国主命(おおくにぬし の みこと)の御子神である味耜高彦根命(あじすき たかひこね の みこと)です。
拝殿の前に笈掛け石(おいかけ いし)があります。かつて勝道上人が笈(おい)と呼ばれる背負い箱を掛けた石と言い伝えられています。
拝殿の奥に本殿があります。右側に見えるのは四本龍寺(しほんりゅうじ)の三重塔です。
三重塔の近くに紫雲石(しうんせき)と呼ばれる石があります。勝道上人が礼拝中に、この石の辺りから紫の雲が立ち上り、男体山に向かってたなびくのを見た事から、その名がつきました。右奥に見えるのは観音堂です。
観音堂と三重の塔の間に、不動明王を祀る石の護摩壇があります。これは日光修験の遺跡です。
観音堂から約200mほど離れた所に、小玉堂(こだま どう)があります。弘法大師・空海が滝尾で修行したおり、池の中から大小の白玉が現れたそうです。大の玉は中禅寺の妙見堂に、小の玉は小玉堂に祀られました。
小玉堂から約600mほど歩いた所に、観音堂(かんのんどう)と開山堂(かいざんどう)があります。
観音堂は産の宮(さんのみや)とも呼ばれていて、妊婦がここにある香車の駒を持ち帰って神棚に祀ると、無事に出産する事が出来ると言われています。出産を終えたら駒を戻し、新しい駒も置いていくのが習わしです。
観音堂の隣に開山堂があります。堂内には勝道上人と、十大弟子の木像が安置されています。
開山堂の後ろに勝道上人の墓があり、その後ろ仏岩(ほとけ いわ)があります。
昔は洞窟の上の岸壁に仏の形をした岩が並んでいましたが、地震によって崩落してしまい、仏岩の名だけが残りました。その後、岩の窪みに梵天、帝釈天、四天王(のうち三体)、不動明王の石像が安置されました。
開山堂から約100mほど歩いた所に、菅原道真公を祀る北野神社(きたのじんじゃ)があります。
北野神社から約650mほど歩いた所に、大正天皇も御観瀑された白糸の滝(しらいとのたき)があります。
白糸の滝の向かいに、瀧尾高徳水神社(たきのお たかとくすい じんじゃ)があります。御祭神は奈良県にある水神総本社・丹生川上神社(にう かわかみ じんじゃ)から勧請された水神・罔象女神(みづはのめ の かみ)です。
瀧尾高徳水神社の社殿は、狛犬の代わりにカエルと亀が守護しています。
瀧尾高徳水神社と白糸の滝の近くに、かつて日光修験の本拠地として隆盛を極めた日光滝尾神社(にっこう たきのお じんじゃ)があります。
滝尾神社から参道を少し戻って分岐路に立ち返り、二荒山神社方面に歩いていきます。
分岐点から少し歩くと行者堂(ぎょうじゃ どう)が見えてきます。堂内には修験道の開祖である役小角(えん の おづぬ)と前鬼・後鬼(ぜんき・ごき)の像が安置されていて、日光山・輪王寺(にっこうさん・りんのうじ)の修験者が厳しい修行を積んだそうです。
行者堂から石畳の参道を歩いていきます。道はそれほど険しくありません。
日光二荒山神社が見えてきました。すぐ近くに世界遺産の輪王寺・大猷院(たいゆういん)もあります。
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