大梅拈華山 圓通 正法寺(だいばいねんげさん えんづう しょうぼうじ)

〒023-0101 岩手県 奥州市 水沢黒石町 正法寺129

駐車場:無料駐車場がある。


 

正法寺は、奥の正法寺(おくのしょうぼうじ)の名で親しまれている古刹です。かつては福井の永平寺(えいへいじ)、横浜の總持寺(そうじじ)と並ぶ曹洞宗の本山で、東北地方における禅の普及に貢献していました。

 

 

境内案内図です。

 

 

拝観者用駐車場は、惣門(そうもん)から少し離れた所、国道343号線の橋の下をくぐった先にあります。

 

 

 

駐車場の入り口は少々分かりづらいです。右側の赤丸はバス用の入口、左側の赤丸が一般車両の入口になっています。

 

 

正法時の惣門は1665年に建築されたもので、1799年の火災で焼け残った国指定の重要文化財です。因みに、ここの駐車場は観光客が利用する事は出来ません。

 

 

惣門を近くから。石段は角度がキツく、段差も大きいので上りにくいです。まるで坐禅修行の厳しさを象徴するかのようです。

 

 

石段を上って、境内を見渡します。左側の赤い屋根が坐禅堂(ざぜんどう)、正面の茅葺屋根が法堂(はっとう)、一番右が庫裏(くり)です。

 

 

山門跡です。火災で焼失した後、再建されないままになっています。

 

 

山門跡の近くに、曹洞宗の守護神である白山妙理大権現(はくさん みょうり だいごんげん)の社があります。開祖の道元禅師が大陸での修行を終えて帰国する前日に、白山妙理大権現に助けられたと言う伝承があります。

 

 

佛殿跡(ぶつでんあと)を近くから。本来なら釈迦如来(しゃかにょらい)、文殊菩薩(もんじゅぼさつ)、普賢菩薩(ふげんぼさつ)の三尊像が安置される場所なのですが、火災による焼失から再建される事が無く、跡地が残るのみです。

 

 

法堂は住職が説法を行う道場であり、御本尊の如意輪観世音菩薩(にょいりん かんぜおん ぼさつ)の像が安置されている場所でもあります。因みに円通(えんづう)とは、観世音菩薩の事です。

 

 

境内の右側に鐘楼堂(しょうろうどう)があります。こちらも国の重要文化財です。鐘楼堂が建築されてから、一日も休まず鐘を撞き、時刻を知らせているそうです。

 

 

庫裏を近くから。正法寺の建物は、全て回廊で繋がっています。残念ながら建物の中は撮影禁止なので、外側からの写真しかありません。

 

 

回廊の中から法堂を望みます。法堂の茅葺屋根は国内最大級と評判です。

 

 

回廊から開山堂(かいざんどう)を望みます。ここでは御開山の無底禅師(むていぜんじ)が祀られています。

 

 

法堂の左側に、熊野大権現堂(くまのだいごんげんどう)への道があります。

 

 

道の途中に、児啼池(こなきいけ)があります。その昔、ある母親が子供をこの池に捨ててから、夜になると子供の泣き声が聞こえるようになってしまったとか。時の住職が供養をしてから、泣き声は聞こえなくなったそうですが・・・。

 

 

児啼池の先に、熊野大権現堂があります。

 

 

正法寺御開山の無底禅師が、熊野本宮(くまのほんぐう)に籠って祈念していた時に、夢の中に老人が現れて石を一つ授けてもらったと言い伝えられています。ここではその石が祀られているそうです。

 

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