日光東照宮(To sho gu)
〒321-1431 栃木県日光市山内2301
駐車場:有料の大駐車場が複数ある。電車やバスで来る観光客も多い。
日光東照宮(To sho gu)は、日光山内・二荒山神社(Futarasan jinja)の境内にある、徳川家康公の墓所です。東照宮(To sho gu)の中に、二荒山神社(Futarasan jinja)や輪王寺(Rin no ji)がある訳ではないので、ご注意ください。
東照宮大駐車場に行くなら、日光街道の信号を右折してください。ここを左折すると二荒山神社(Futarasan jinja)に行ってしまいます。とは言え、山内を歩く距離はそれほど変わりませんし、駐車料金も無料(2019年現在)です。
東照宮大駐車場です。平日はそれほど混みませんし、早朝からの利用も可能です。料金は一日600円(2019年現在)です。
大駐車場のほぼ向かいにある第二駐車場です。こちらは一日500円ですが、利用時間が7:30~15:00となっています。
大駐車場と第二駐車場を利用する場合は、大駐車場の奥にある階段を登って本殿に向かいます。
細い道を歩いていくと、宝物館(ho mothu kan)の前に出ます。
宝物館(ho mothu kan)には、喫茶店もあります。
宝物館(ho mothu kan)の向かいには、御仮殿(Okari den)があります。
御仮殿(Okari den)は、修理などの際に御祭神を一時的に移す為の場所です。東照宮(To sho gu)は頻繁に修理するので、常設する必要があるとの事です。
宝物館(ho mothu kan)の前に戻り、正面の道を歩くと表参道(Omote sando)に出ます。
表参道(Omote sando)から石鳥居を望みます。左側に伸びる道を少し歩けば、二荒山神社(Futarasan jinja)に行けます。
石鳥居を近くから。右側に見えるのは、神道の「社号標(Shago hyo)」です。
石鳥居をくぐった先の左側には、仏教様式の五重塔(Goju no toh)があります。これは明治政府の神仏分離令を逃れた証みたいなものです。
拝観券受付所です。拝観料は大人1人1300円、小中学生は450円です。(2019年現在)
拝観券受付所の左側には、二荒山神社(Futarasan jinja)への道が伸びています。
仏教の仁王(Ni oh)が守護する表門(Omote mon)を正面から。
門の裏側は神道の狛犬(Kima inu)が守護しています。
チケットの裏側は地図になっています。英語表記が欲しい所ですね・・・。
境内のパノラマ写真です。左から上神庫(Kami jinko)中神庫(naka jinko)下神庫(Shimo jinko)です。
上神庫(Kami jinko)の上部には、江戸時代の絵師である狩野探幽(Tanyu Kano)が想像で描いた象の彫刻があります。
上神庫(Kami jinko)の向かいには神厩舎(Shin kyusha)があります。ここの彫刻も見事なのですが、その中でも左から2番目の「三猿(San en)」が特に有名です。
しかし修理後の「三猿(San en)」は、いまいち評判が良くありません。
こちらは修理前の「三猿(San en)」です。見比べてみると面白いかも知れません。
神厩舎、三神庫の先には御水屋(O mizu ya)があります。作法については、下記リンク先に説明ページがありますので御覧ください。
御水屋(O mizu ya)の右側にあるのは、経典を貯蔵する為の輪蔵(Rin zoh)です。右側にチラリと鼓楼(Ko roh)も見えています。
銅鳥居(Do tori i)です。中鳥井(Naka tori i)とも言うようです。中央奥に陽明門(Yo mei mon)左側に鼓楼(Ko roh)右側に鐘楼(Sho roh)が見えます。
陽明門(Yo mei mon)を近くから。
陽明門(Yo mei mon)の横はこうなっています。
彫刻の一つをクローズアップしてみました。
陽明門(Yo mei mon)の裏側です。
陽明門(Yo mei mon)をくぐった先には、唐門(Kara mon)があります。こちらからは本殿(Hon den)に入れないので、右側にある入り口に回ってください。
唐門(Kara mon)から本殿(Hon den)を望みます。
唐門(Kara mon)の左側には神輿社(Shin yo sha)があります。
唐門(Kara mon)の右側、本殿(Hon den)の入り口の近くに祈祷殿(Kito den)があります。その右側にあるのは神楽殿(Kagura den)です。
祈祷殿(Kito den)と神楽殿(Kagura den)の間に、奥宮(Oku miya)に続く道があります。立て看板には「この先↑眠猫(Nemuri neko) 奥宮 国宝 重要文化財 右側通行」と書いてあります。その奥に見えるのは坂下門(Saka shita mon)です。
眠猫(Nemuri neko)は坂下門(Saka shita mon)の上部にある彫刻です。作者は江戸時代の彫刻家の左甚五郎(Hidari Jin goroh)です。
眠猫(Nemuri neko)のアップです。意外と高い位置にあるので、スマートフォンのカメラでは上手く撮影出来ないかも知れません。
これは修理前の写真です。三猿(San en)と同じように、見比べると面白いかも知れません。
坂下門(Saka shita mon)をくぐると緩い坂道が続いており、その先は石段になっています。立て看板には「石段は一段毎に一枚岩を用い、石柵は一本(毎に)石を刳り抜いて作ったものである」と書いてあります。
結構な段数がある石段を登った先には、徳川将軍家の紋章である葵紋(Aoi no gomon)で装飾された銅鳥居(Do tori i)があります。
銅鳥居(Do tori i)の横にあるのは銅神庫(Do jin ko)です。以前は家康公が愛用していた品を納めていた場所ですが、それらは全て駐車場横の宝物館(Ho mothu kan)に移されています。
奥宮(Oku miya)の拝殿(Hai den)です。写真の左側に見えるのは休憩所です。石段を登って此処まで来ると足が疲れるので、それなりに重要な場所でもあります。
神社の建造物は、皇室の紋章である「菊花紋(Kikka mon)」で装飾されている事が多いのですが、東照宮には全くありません。その代わり葵紋(Aoi no gomon)と、仏教の象徴である法輪(Wheel of Dharma)で装飾されています。
拝殿(Hai den)の裏には、鋳抜門(Inuki mon)があります。名の由来は、鋳造されたパーツを組み上げて作られた門だからです。東京の増上寺(Zo jo ji)にも徳川将軍家の墓所があり、若干形は違いますが、そこにも鋳抜門(Inuki mon)があります。
鋳抜き門(Inuki mon)に守られている御宝塔(Go ho toh)です。ここは東照大権現(To sho Dai gon gen)徳川家康公の墓所でもあります。
御宝塔(Go ho toh)の前には、亀に乗った鶴の燭台と、唐獅子の香炉、花瓶からなる「三具足(San gu soku)」が据えられています。
御宝塔(Go ho toh)に参拝したら、陽明門(Yo mei mon)の前まで戻ります。写真の右下にある立て看板に「本地堂(Hon ji do)」と書いてあるのが見えますでしょうか?奥宮(Oku miya)参拝で疲れているとは思いますが、ここに行かないと損をします。
陽明門(Yo mei mon)の階段を下りたら、すぐに右折してください。その先に本地堂(Hon ji do)があります。薬師堂(Yaku shi do)とも言います。ここに有名な鳴龍(Naki Ryu)の天井画があります。
本地堂(Hon ji do)の説明役は、英語の出来る仏教の僧侶が務めています。靴箱に靴を入れてから入場してください。
鳴龍(Naki ryu)の正体はフラッターエコー(flutter echo)です。天井画を完全に水平な場所に描くと、下から見上げた時に垂れ下がって見えてしまいます。それを防止する為に、天井の中央を持ち上げるように建築する技法が生まれました。
この建築技法を「起り(Mukuri)」と言います。その逆の技法は「反り(Sori)」と言います。
「起り(Mukuri)」の技法は、新たに東京のシンボルとなった東京スカイツリーにも用いられています。天井デッキの床ガラスから下を見ると、スカイツリーが捻れて見えるのはその為です。
二荒山神社(Futarasan jinja)、輪王寺(Rin nou ji)、大猷院(Tai yu in)、神橋(Shin kyo)から始まる史跡探勝路(Shiseki tan sho ro)、日光滝尾神社(Taki o jinja)、日光二荒山神社・中宮祠(Chu gu shi)などのリンクは、下記ページにまとめてあります。