磐梯山(ばんだい さん)

登山(Climbing)福島(Fukushima)

〒969-3301福島県 耶麻群 磐梯町 大字磐梯

駐車場:無料駐車場がある。


 

磐梯山は日本百名山の一つであり、福島県のシンボルです。

 

 

磐梯山の標高は1,816mもあり、道も険しいです。登山コースは全部で6つありますが、一番人気は八方台登山口(はっぽうだい とざんぐち)からのコースで、所要時間は片道2時間、往復で4時間前後となっています。道路を挟んだ駐車場の向かい側に、登山口があります。無料のトイレはここが最後なので、必ず利用して行きましょう。

 

 

登山口から30分ほど歩くと、温泉地特有の硫黄臭がしてきます。写真の左下にご注目ください。

 

 

1990年代後半に廃業した、温泉宿・中の湯(なか の ゆ)跡地です。有害な硫化水素ガスが立ちこめているので、あまり長居しない方が良いでしょう。

 

 

山頂までの道は長く険しいものの、絶景を楽しめます。写真中央の大きな湖は、五色沼湖沼群(ごしきぬま こしょうぐん)の桧原湖(ひばら こ)です。

 

 

その右側には、同じく五色沼湖沼群の小野川湖(おのがわ こ)と秋元湖(あきもと こ)が見えます。

 

 

山頂に近づくにつれて、霧が出て来ました。

 

 

山頂での視界を心配しつつ登っていくと、登山道の四合目にある鐘が見えてきました。

 

 

鐘の近くに、女性オーナーが経営する弘法清水小屋(こうぼう しみず ごや)と言う山小屋があります。ここでは軽食も摂れますし、有料ですがトイレもあります。

 

 

弘法清水小屋は、他4つの登山口との合流地点にあります。

 

 

小屋の由来である弘法清水は、高野山(こうやさん)を開山した弘法大師・空海(こうぼうだいし・くうかい)由来の湧き水です。

 

 

弘法清水小屋から、裏磐梯(うらばんだい)と呼ばれる登山コースを望みます。噴火壁を登るハードなコースです。

 

 

四合目から山頂を望みます。まだまだ遠くに見えます。

 

 

本格的に霧が濃くなって来ました。

 

 

霧の合間から見えた景色です。

 

 

山頂付近の看板です。

 

 

山頂です。タイミング良く霧が晴れてくれました。

 

 

山頂には、小さな祠がありました。右下の石には磐梯明神(ばんだい みょうじん)と彫刻されています。

 

 

はるか昔、磐梯山が病悩山(びょうのう さん)と呼ばれていた頃、山頂に手長足長(てなが あしなが)と呼ばれる魔物が住み着き、雲を呼んでは作物が出来ないようにしていました。

ある日、弘法大師・空海が訪れて、手長足長を法力によって山頂に封印し、磐梯明神として祀りました。これを切っ掛けに病悩山は、磐梯山と名が改められたという伝説があります。

また、磐梯山は磐椅山(いわはし やま)とも呼ばれていて、武内宿禰(たけのうち すくね)が山頂に磐梯明神を祀ったと言う話もあります。

 

 

山頂から北を望みます。桧原湖が小さく見えます。

 

 

小野川湖と秋元湖の手前に、磐梯山火口壁(ばんだいさん かこうへき)が見えます。火口壁は日本国内ではなかなか見られません。

 

 

山頂から東側を望みます。

 

 

山頂から南、猪苗代湖(いなわしろこ)を望みます。

 

 

山頂から西を望みます。山頂付近の看板の側には、岡部小屋(おかべ こや)があります。この僅か数分後、山頂は霧に包まれて視界ゼロになりました。

 

 

磐梯山山頂を奥宮とするなら、山麓の南東にある磐椅神社(いわはし じんじゃ)は里宮です。

磐椅神社(いわはし じんじゃ)