前沢曲家集落(まえざわ まがりや しゅうらく)

〒967-0306 福島県南会津郡南会津町前沢

駐車場:無料駐車場がある。


 

前沢曲家集落は、茅葺屋根のL字家屋で有名です。

 

 

無料駐車場の入り口には、そば処曲家(そばどころ まがりや)があります。南会津町は蕎麦の名産地であり、湧水の質も良い事から、隠れた蕎麦の名店が多いです。

 

 

写真の右側に料金所が見えます。入場料は300円です。左側に見える橋を渡って、集落に向かいます。道路向かいの山に展望台があり、そこから集落を一望できるそうです。

 

 

橋の上から舘岩川(たていわ がわ)を望みます。ここは1590年代に会津武士が開拓した集落で、昔は舘岩川の沢の前にあった事から、前沢(まえざわ)の名がつきました。現在は南会津町という町名ですが、2006年まで舘岩村(たていわ むら)という名称でした。

 

 

集落の入り口付近に水車小屋があります。水路を作り、水力で杵を動かして、米・粟・稷などを脱穀します。

 

 

水車の近くに、バッタリと呼ばれる脱穀用具があります。水路の水を赤丸のシーソーに溜めて、一定量溜まると杵が動くようになっています。その時に、とても良い音がします。

 

 

水車小屋から少し歩くと、集落に入ります。

 

 

集落には資料館があり、雪の無い4月~11月のみ開館します。曲家(まがりや)の内部を見る事が出来る出来るのは、ここだけです。

 

 

こちらは実際に人が住んでいる本物の曲家です。当然の事ながら、内部を見学する事は出来ません。

 

 

曲家らしい部分のアップです。近くから見ると、どうなっているのかが良く分かります。昔は右側の出っ張った部屋で農耕用の牛や馬を飼っていて、家族同然に大切に育てられていたとの事です。

 

 

曲家集落の奥に、鳥居が見えます。

 

 

鳥居をくぐって、苔むした石段を登ります。石段自体が小さく、手すりも無いので、少々危険です。

 

 

祠の右側には、鹿島神社(かしま じんじゃ)がありました。

 

 

賽銭箱に珍しい御神紋がありました。どう見ても鹿島系の神紋とは思えません。

 

 

鳥居の前の道路に戻り、先に進みます。途中に薬師堂(やくしどう)と書かれた立て看板がありました。

 

 

薬師堂を正面から。御本尊は薬師如来(やくし にょらい)です。

 

 

薬師堂の扁額には、瑠璃殿(るりでん)と書いてあります。薬師如来は東方浄瑠璃世界(とうほう じょうるり せかい)の教主なので、瑠璃(ラピスラズリ)の名が用いられたものと考えられます。

 

 

薬師堂の向かって左側には、馬力神(ばりき しん)と彫刻された石碑があります。これは、かつて東北地方において盛んだった風習で、愛馬の冥福を祈るものです。

 

 

前沢曲家の集落から少し離れた所に、茅葺屋根の古民家群で有名な大内宿(おおうち じゅく)があります。

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