諏訪大社・上社前宮(すわ たいしゃ・かみしゃ まえみや)

神社(Shrine)長野(Nagano)

〒391-0013 長野県 茅野市 宮川 2030

駐車場:無料駐車場がある。


 

諏訪大社は、諏訪湖の北側にある下社春宮(しもしゃ はるみや)と下社秋宮(しもしゃ あきみや)、南側にある上社本宮(かみしゃ ほんみや)と上社前宮(かみしゃ まえみや)の四社で成り立っています。

 

 

上社前宮の境内案内図です。

 

 

上社前宮の駐車場は、長野県道16号線沿いにあります。

 

 

駐車場には、農耕の神事を行う為の荒玉社(あらたま しゃ)があります。

 

 

駐車場の向かい側に、大きな鳥居があります。

 

 

鳥居の右側に溝上社(みぞがみ しゃ)があります。昔は南東約12kmの所にある御射山社(みさやま しゃ)に向かう前に、溝上社に参拝するのが決まりでした。

 

 

御射山社(Misa yama sha)

 

 

参道を正面から。急な斜面の右側に細い石段があるという、酷く変わった道になっています。左側に自動車も通れる迂回路があるので、そちらを歩いた方が良いかも知れません。

 

 

この辺りは神原(ごうばら)と言って、諏訪大社の最高位神官である大祝(おおほうり)の宮殿があった所です。その宮殿は、上社前宮の重要な祭祀が行われる場所でした。

 

 

石段を上ると銅鳥居(どう とりい)が見えてきます。鳥居の右側には若御子社(わか みこ しゃ)、左側には十間廊(じっけん ろう)という建物があります。

 

 

若御子社を正面から。古い文書には、一月一日には神官達が衣服を整えて、駐車場付近にある荒玉社と、若御子社に参拝したと書かれているそうです。

 

 

十間廊では、毎年4月15日に御頭祭(おんとう さい)と呼ばれる特殊な神事が行われます。

 

 

十間廊の近くに手水舎があります。

 

 

手水舎の裏手に回ると、神願門(しんがん もん)の跡地に出ます。

 

 

遠くに十間廊が見えます。昔はこの辺りに神願門があって、神域との境界線になっていました。

 

 

銅鳥居を潜って、石段を上ります。その途中の右側に内御玉殿(うち みたま でん)があります。

 

 

内御玉殿を正面から。昔はここに上社前宮の宝物が収納されていました。

 

 

昔は十間廊の裏側に神子屋(みこ や)という建物があり、そこでは御祭神に舞踊が捧げられていました。

 

 

石段を上った先の右側には御室社(みむろ しゃ)があります。昔はここに穴倉を掘り、12月22日から3月中旬まで大祝や他の高位神官たちが籠って、穴巣始め(あな す はじめ)と呼ばれる特殊な祭祀を行っていました。

 

 

御室社の右側に、大祝・頼重(おおほうり・よりしげ)の供養塔があります。

 

 

供養塔を正面から。大祝は最高位の神官ですが、武士でもあったので、戦争に参加して死亡する事がありました。

 

 

供養塔の後ろの道を歩いて行くと、民家の手前に鶏冠社(けいかん しゃ)が見えてきます。かつてここは大祝が即位の儀式を行う為の場所でした。

 

 

御室社から先は、石畳の坂が続きます。

 

 

参道の途中に前宮水眼広場(まえみや すいが ひろば)と、交流センター前宮があります。駐車場もあるので、車椅子での前宮参拝も可能です。

 

 

参道を歩いて行くと、上社前宮の拝門(はい もん)と、二本の御柱(おんばしら)が見えてきます。

 

 

拝門の前に水眼(すいが)と呼ばれる清流があります。ここから約1kmほど山道を登った所に源流があります。

 

 

拝門を正面から。諏訪にある神社は、四方に御柱が立てられています。6年毎に御柱祭(おんばしら さい)が行われて、柱が新しいものに取り換えられます。

 

 

諏訪大社は拝殿のみで、御神体を納める本殿(ほん でん)が存在しないと言われていますが、上社前宮には本殿があり、奥に鎮まる所に御祭神である建御名方命と八坂刀売命の墳墓があると信じられています。

大祝が存在していた頃は、祭祀によって御祭神が降臨し、大祝に憑依していました。上社前宮の本殿は、その為の祭場でした。

 

 

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