金峯山寺(きんぷせんじ)

寺院 (Temple)奈良(Nara)

〒639-3115 奈良県 吉野群 吉野町大字 吉野山 2498

駐車場:無料の大駐車場がある。(花見などのイベントがある時期は有料)


 

金峯山寺は、千本桜で有名な吉野山にあります。お花見の時期は著しく混雑する為、マイカー通行規制がかかります。その為、電車やシャトルバスなどの交通機関を利用する事が推奨されています。

 

 

境内案内図です。

 

 

吉野山観光駐車場です。後ろに見える小さな山は嵐山(あらし やま)と言い、西暦1200年頃に第90代・亀山天皇(かめやま てんのう)が「吉野の山桜をいつでも見られるように」と、京都に桜の木を移したそうです。

桜の木を移した先も嵐山(あらし やま)と呼ばれるようになり、日本有数の桜と紅葉の名所として知られるようになりました。また、嵐山の近くには酒の神様を祀る松尾大社(まつお たいしゃ)があります。

 

 

電車の場合は、近畿日本鉄道(きんき にほん てつどう)の吉野駅から少し歩きます。

 

 

吉野駅の前には、お土産店が並んでいます。正面の道を進んで三叉路を右に行くと、ロープウェイ乗り場があります。

 

 

近鉄・吉野駅から三分ほど歩くと、ケーブル千本口駅に着きます。その右横の道を行くと、七曲り(ななまがり)の坂に行けます。

 

 

七曲りの坂の手前に、幣掛神社(しでかけ じんじゃ)があります。

 

 

幣掛神社は大峰山(おおみね さん)の登山口であり、登山の安全を祈る神社です。御祭神は水神・速秋津比売命(はや あきつひめ の みこと)です。

 

 

幣掛神社から、七曲りの坂を上ります。ここの桜は下千本(しも せんぼん)の桜とも呼ばれています。

 

 

下千本の桜を楽しみながら坂を上っていくと、朱塗りの大橋が見えてきます。

 

 

大橋から、嵐山を望みます。橋を渡って歩いて行くと、吉野山観光駐車場に出ます。

 

 

大橋の反対側に行くと、金峯山寺の本堂に出ます。ケーブル吉野山駅も同じ方向です。しばらく歩くと、黒門(くろ もん)が見えてきます。

 

 

 

黒門をくぐって少し歩くと、銅鳥居(かねのとりい)が見えてきます。正式名称は発心門(ほっしん もん)と言い、大峰山山頂にある大峰山寺(おおみねさんじ)参道の第一鳥居です。

 

 

銅鳥居の横に、金峯山寺の開基・役行者(えんのぎょうじゃ)の像を安置する、行者堂(ぎょうじゃ どう)があります。

 

 

銅鳥居から少し歩くと、国宝の仁王門(におうもん)が見えてきます。この門は大阪や京都の人々を迎える為に、北を向いています。

 

 

仁王門をくぐって参道を歩き、蔵王堂を目指します。

 

 

本来、仁王門には仁王像が安置されているのですが、仁王門の改修が終わるまで、奈良県国立博物館・なら仏像館で公開展示しています。因みに、国立博物館がある奈良公園は、元は法相宗大本山・興福寺(ほっそうしゅう だいほんざん・こうふくじ)の寺領でした。

 

 

興福寺(こうふくじ)

 

 

仁王門から参道を歩きます。前方の階段を上ると、観音堂(かんのんどう)と、愛染堂(あいぜんどう)の前に出ます。

 

 

左側が観音堂で、右側が愛染堂です。その隣に本堂の蔵王堂があります。

 

 

国宝の蔵王堂を正面から。飛鳥時代(西暦600年代)の人物とされる役小角(えん の おずぬ)は、奈良県の元興寺(がんごうじ・現 飛鳥寺)で孔雀明王呪を学び、生駒山で前鬼・後鬼(ぜんき・ごき)を従え、金剛山や熊野で修行を積み、大峰山で金剛蔵王大権現(こんごう ざおう ごんげん)を感得して、現在まで続く修験道の基礎を築きました。

 

 

飛鳥寺(あすかでら)

 

 

蔵王堂を斜めから。堂内では巨大な蔵王権現(ざおう ごんげん)の立像が祀られています。

 

 

蔵王堂を斜めから。仁王門は北向きですが、蔵王堂は大峰山寺からの巡礼者を迎える為に、南向きに建てられています。

 

 

蔵王堂の向かって左側に、威徳天満宮(いとく てんまんぐう)があります。御祭神は菅原道真公(すがわら の みちざね)公です。

 

 

天満宮の左側、少し離れた所に久富大明神(ひさとみ だいみょうじん)が祀られています。

 

 

久富大明神の左側に、吉富大明神(よしとみ だいみょうじん)が祀られています。

 

 

吉富大明神の左側に、二天門跡(にてん もん あと)があります。

 

 

二天門跡から蔵王堂を望みます。正面の桜は四本桜(よもと の さくら)と呼ばれています。

 

 

二天門跡の側に石段があります。大峰山寺からの巡礼者は、この石段を上って蔵王堂に参拝します。

 

 

石段の右側に、第96代・後醍醐天皇(ごだいごてんのう)を導いたとされる、導之稲荷(みちびき の いなり)があります。

 

 

蔵王堂の近くに、吉水神社(よしみず じんじゃ)があります。吉水神社は後醍醐天皇が開いた南朝(なんちょう)の皇居だった所で、今は花見の名所として知られています。

吉水神社(よしみず じんじゃ)